まじそんけいにあたい(仮)

ティーの憤懣やるかたねえ

トリガー / 板倉俊之

昨夜は不覚にも父が録画した「刑事一代」を観てしまったので板倉氏の脳内構造を覗くことなく就寝。けれど消灯直前に少しだけでもとお話が始まる1ページ目を開いてみる。一語一句を逃すまいと噛み締め文字を追いかければ途端に騒ぎ出す動悸とwktk。今まで読んだ本では経験したことの無い緊張そして戸惑い。「疾走 / 重松清」や「自転車少年記 / 竹内真」は活字の中の主人公達に彼等をプロットする作業だけでよかった。あまり関係のない描写やその他大勢を読み込む必要は無かった。しかしこれは全て彼によって生み出された彼の世界であり私の想像でしか再現出来なくとも次々に入り込んでくる情景は全て彼が作り出している物なのだ。どんなに無意味な一文であっても余すことなく汲み取りたい訳だよ。同時に何を考え何を感じながら執筆していたのか、何を伝えたかったのかそれを全て理解出来た時、私は立派な板倉担。おい誰か止めろ。

トリガー

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